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2025-01-30

マッサージで椎間板ヘルニアは治る?効果的な施術方法とやってはいけないNG行為

椎間板ヘルニアと診断された、またはヘルニアのような症状に悩まされている方は、マッサージの効果について疑問を抱えているのではないでしょうか。この記事では、椎間板ヘルニアにマッサージが効果的なのか、そのメカニズム、さらに効果的な施術方法や避けるべきNG行為まで、詳しく解説します。椎間板ヘルニアの症状や原因を理解した上で、マッサージがどのように作用するのか、そして他の治療法との併用について学ぶことで、より適切なケアを選択できるようになります。適切な施術とセルフケアで、痛みやしびれなどの症状を軽減し、快適な日常生活を取り戻しましょう。

1. 椎間板ヘルニアとは何か

椎間板ヘルニアとは、背骨の骨と骨の間にあるクッションの役割を果たす椎間板という組織の一部が飛び出してしまい、周囲の神経を圧迫することで痛みやしびれなどの症状を引き起こす疾患です。腰に発生することが最も多く、腰椎椎間板ヘルニアと呼ばれますが、首に発生する頸椎椎間板ヘルニア、稀に胸に発生する胸椎椎間板ヘルニアも存在します。

1.1 椎間板ヘルニアの症状

椎間板ヘルニアの症状は、ヘルニアが発生した部位や神経の圧迫具合によって様々です。腰椎椎間板ヘルニアの場合、腰痛に加え、お尻や太もも、ふくらはぎ、足にかけての痛みやしびれ、足の感覚が鈍くなる、力が入りにくくなるといった症状が現れます。重症になると、排尿・排便障害が起こることもあります。頸椎椎間板ヘルニアでは、首や肩、腕、手に痛みやしびれが生じ、手の細かい動作がしにくくなることがあります。また、頭痛やめまいを伴う場合もあります。胸椎椎間板ヘルニアは比較的稀ですが、背中の痛みや胸の痛み、肋間神経痛などが現れることがあります。

1.2 椎間板ヘルニアの原因

椎間板ヘルニアは、加齢による椎間板の変性や、長時間のデスクワークや運転、猫背などの悪い姿勢、重いものを持ち上げるといった動作の繰り返し、スポーツなどによる急激な負荷など、様々な要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。遺伝的な要因や、喫煙、肥満などもリスクを高めると言われています。

発生部位 主な症状 考えられる原因
腰椎 腰痛、お尻から足にかけての痛みやしびれ、足の感覚鈍麻、筋力低下、排尿・排便障害 加齢、姿勢不良、重いものの持ち上げ、急激な負荷
頸椎 首や肩、腕、手の痛みやしびれ、手の細かい動作の障害、頭痛、めまい 加齢、デスクワーク、姿勢不良、急激な負荷
胸椎 背中の痛み、胸の痛み、肋間神経痛 加齢、外傷、急激な負荷

椎間板は、中心部に髄核というゼリー状の組織があり、それを線維輪という硬い組織が包み込んでいます。加齢や負荷によって線維輪に亀裂が生じ、髄核が飛び出すことでヘルニアが発生します。

2. マッサージは椎間板ヘルニアに効果があるのか

椎間板ヘルニアの痛みやしびれに悩まされている方にとって、マッサージは魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。しかし、本当に効果があるのか、疑問に思う方も少なくないはずです。結論から言うと、マッサージは椎間板ヘルニアの症状緩和に役立つ可能性がありますが、その効果は症状の程度や原因、施術方法によって大きく異なります。マッサージ単体でヘルニアを完治させることはできませんが、適切な施術を受けることで、痛みや痺れの軽減、筋肉の緊張緩和、血行促進といった効果が期待できます。

2.1 マッサージで期待できる効果

マッサージによって期待できる効果は主に以下の通りです。

  • 筋肉の緩和:椎間板ヘルニアになると、周囲の筋肉が緊張して硬くなり、痛みやしびれを悪化させることがあります。マッサージは、これらの筋肉をほぐし、緊張を和らげることで、症状の緩和に繋がります。
  • 血行促進:マッサージによって血行が促進されると、患部への酸素供給が向上し、老廃物の排出が促されます。結果として、炎症の抑制や組織の修復が促進され、痛みの軽減に繋がることが期待できます。
  • リラックス効果:マッサージは心身のリラックスをもたらし、ストレスを軽減する効果があります。ストレスは、筋肉の緊張を高め、痛みを悪化させる要因となるため、リラックス効果は椎間板ヘルニアの症状緩和に間接的に貢献します。

2.2 マッサージが椎間板ヘルニアに効果的なメカニズム

椎間板ヘルニアによる痛みやしびれは、飛び出した椎間板が神経を圧迫することで発生します。マッサージは、直接ヘルニアを治すわけではありません。しかし、周囲の筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することで、神経への圧迫を間接的に軽減し、症状を緩和する効果が期待できます。また、マッサージによるリラックス効果は、痛みを増幅させるストレスを軽減する効果も期待できます。

2.3 椎間板ヘルニアのマッサージの効果を高める方法

マッサージの効果を高めるためには、以下の点に注意することが重要です。

ポイント 詳細
施術者の選択 経験豊富な施術者を選ぶことが重要です。施術を受ける前に、施術者の経歴や専門性を確認しましょう。
施術頻度 症状や状態に合わせて適切な頻度で施術を受けることが大切です。施術者と相談しながら、最適な頻度を決めましょう。
日常生活でのケア マッサージの効果を維持するためには、日常生活での姿勢や運動にも気を配ることが重要です。正しい姿勢を意識し、適度な運動を心がけましょう。
他の治療法との併用 マッサージは他の治療法と併用することで、より効果を発揮することがあります。医師や施術者と相談しながら、最適な治療法を検討しましょう。

3. 椎間板ヘルニアに効果的なマッサージ施術方法

椎間板ヘルニアの症状緩和にマッサージが役立つ場合がありますが、その効果を最大限に引き出すためには、適切な施術方法を選択することが重要です。自己流のマッサージは逆効果になる可能性もあるため、専門家による施術を受けることをおすすめします。ここでは、代表的なマッサージ施術方法と、それぞれの特性について解説します。

3.1 国家資格保有者による施術の重要性

マッサージは、身体の構造や機能に精通した国家資格保有者によって行われることが理想的です。熟練した施術者は、個々の症状や身体の状態に合わせて適切な施術方法を選択し、安全かつ効果的に施術を行います。経験豊富な施術者による的確なマッサージは、痛みを軽減し、症状の改善を促進するだけでなく、再発予防にも繋がります。

 

4. 椎間板ヘルニアのマッサージでやってはいけないNG行為

椎間板ヘルニアの痛みを和らげようと、自己流でマッサージをしてしまう方もいるかもしれません。しかし、間違ったマッサージは症状を悪化させる可能性があります。ここでは、椎間板ヘルニアのマッサージでやってはいけないNG行為について詳しく解説します。

4.1 強いマッサージ

強いマッサージは、炎症を悪化させたり、神経をさらに圧迫する可能性があります。痛みが強いからといって、患部を強くもんだり、押したりすることは避けましょう。かえって逆効果になることがあります。

4.2 患部への直接的なマッサージ

椎間板ヘルニアの患部に直接マッサージをすることもNGです。ヘルニアが突出している部分に直接刺激を与えることで、症状が悪化する恐れがあります。マッサージは、周辺の筋肉をほぐすことを意識しましょう。

4.3 自己流マッサージ

インターネットや書籍などで紹介されている自己流マッサージも危険です。専門知識のないまま自己流で行うと、症状を悪化させる可能性があります。自己判断せず、専門家の指導のもとで行うようにしましょう。

4.4 施術中の無理な体勢

施術中に無理な体勢をとることも避けましょう。施術を受ける際は、リラックスした状態で、無理のない体勢を保つことが大切です。痛みや違和感を感じたら、すぐに施術者に伝えましょう。

4.5 症状に応じた適切なマッサージ

椎間板ヘルニアの症状は人それぞれ異なります。自分の症状に合わないマッサージを行うと、効果が得られないばかりか、症状を悪化させる可能性も。以下の表を参考に、ご自身の症状に合ったマッサージを選択しましょう。

症状 やってはいけないマッサージ 適切なマッサージ
激しい痛みとしびれ 強いマッサージ、患部への直接的なマッサージ 患部周辺の軽いマッサージ、温熱療法
慢性的な痛み 長時間のマッサージ、強い刺激のマッサージ 持続圧、ストレッチを組み合わせたマッサージ
足のしびれ 患部への直接的なマッサージ、自己流マッサージ 下肢の血行促進を目的としたマッサージ

上記はあくまで一例です。ご自身の症状に最適なマッサージについては、専門家に相談することをおすすめします。

 

6. 椎間板ヘルニアの予防法

椎間板ヘルニアは、一度発症すると日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。しかし、正しい知識と適切なケアを実践することで、発症リスクを軽減したり、再発を予防したりすることが可能です。日頃から意識的に予防に取り組み、健康な毎日を送りましょう。

6.1 正しい姿勢を保つ

姿勢の悪さは、椎間板への負担を増大させ、ヘルニア発症の大きな要因となります。正しい姿勢を意識することで、椎間板への負担を軽減し、ヘルニアを予防できます。

6.1.1 座り姿勢

デスクワークや長時間の運転など、座っている時間が長い方は特に注意が必要です。背筋を伸ばし、骨盤を立てた状態を維持しましょう。猫背にならないように意識し、深く座り、背もたれを利用することも効果的です。また、足を組む癖は骨盤の歪みにつながるため、避けましょう。

6.1.2 立ち姿勢

立っている時も、背筋を伸ばし、お腹に力を入れることを意識しましょう。猫背気味の方は、壁に背中を付けて正しい姿勢を確認するのも良いでしょう。また、長時間同じ姿勢で立ち続ける場合は、適度に休憩を取り、軽いストレッチを行うことをおすすめします。

6.1.3 就寝姿勢

睡眠中の姿勢も重要です。仰向けで寝る場合は、膝の下にクッションなどを置き、腰の負担を軽減しましょう。横向きで寝る場合は、抱き枕などを抱えることで、体の歪みを防ぐことができます。高すぎる枕は頸椎に負担をかけるため、自分に合った高さの枕を選びましょう。

6.2 適度な運動

適度な運動は、背骨周りの筋肉を強化し、椎間板への負担を軽減する効果があります。また、血行促進効果により、椎間板への栄養供給もスムーズになります。

6.2.1 ウォーキング

ウォーキングは、特別な道具や場所を必要とせず、手軽に始められる運動です。正しい姿勢を意識して、30分程度のウォーキングを習慣化してみましょう。無理のない範囲で徐々に時間を延ばしていくのも良いでしょう。

6.2.2 水泳

水泳は、浮力によって関節への負担が少ないため、腰痛持ちの方にもおすすめの運動です。特にクロールや背泳ぎは、背筋を強化する効果があります。水中ウォーキングも効果的です。

6.2.3 ヨガ・ピラティス

ヨガやピラティスは、体幹を鍛え、柔軟性を高める効果があります。インナーマッスルを鍛えることで、姿勢の改善にもつながります。ただし、腰に痛みがある場合は、無理なポーズは避け、インストラクターの指導のもと行いましょう。

運動の種類 効果 注意点
ウォーキング 手軽に始められる、全身運動、血行促進 正しい姿勢を意識する
水泳 関節への負担が少ない、背筋強化 腰痛がある場合は水中ウォーキングから始める
ヨガ・ピラティス 体幹強化、柔軟性向上、姿勢改善 腰痛がある場合は無理なポーズを避ける

6.3 バランスの取れた食事

バランスの取れた食事は、健康な椎間板を維持するために不可欠です。特に、骨や筋肉の形成に重要な栄養素を積極的に摂取しましょう。

6.3.1 カルシウム

カルシウムは、骨の形成に欠かせない栄養素です。牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品、小魚、ひじきなどに多く含まれています。カルシウムの吸収を助けるビタミンDも一緒に摂取すると効果的です。ビタミンDは、鮭やきのこ、卵などに多く含まれています。

6.3.2 タンパク質

タンパク質は、筋肉の構成成分となる栄養素です。肉、魚、卵、大豆製品などに多く含まれています。良質なタンパク質を摂取することで、筋肉量を維持し、椎間板への負担を軽減できます。

6.3.3 ビタミンC

ビタミンCは、コラーゲンの生成を助ける栄養素です。コラーゲンは、椎間板の構成成分であるため、ビタミンCを摂取することで椎間板の健康維持に繋がります。果物や野菜に多く含まれています。

7. どのタイミングでマッサージを受けるべきか

椎間板ヘルニアの症状や状態によって、マッサージを受ける適切なタイミングは異なります。自己判断せずに、施術を受ける前に必ず専門家に相談することが重要です。ここでは、症状の段階別にマッサージを受けるタイミングについて解説します。

7.1 急性期

激しい痛みやしびれ、炎症などがみられる急性期には、マッサージは一般的に推奨されません。患部を刺激することで症状が悪化する可能性があるためです。この時期は、安静にして患部への負担を最小限に抑えることが重要となります。

7.1.1 痛みが強い時期

痛みが強い時期は、マッサージによって炎症が悪化したり、神経をさらに圧迫する可能性があるため、控えるべきです。まずは、アイシングや鎮痛剤などで痛みを和らげることに専念しましょう。

7.1.2 痛みが少し落ち着いてきた時期

痛みが少し落ち着いてきた時期でも、自己判断でマッサージを行うのは危険です。専門家に相談し、状態を診てもらった上で適切な施術を受けるようにしましょう。

7.2 回復期

急性期の症状が落ち着き、痛みが軽減してきたら回復期に入ります。この時期は、マッサージによって血行を促進し、筋肉の緊張を和らげることで回復を早める効果が期待できます。

7.2.1 日常生活に支障がない程度に回復した時期

日常生活に支障がない程度に回復した時期は、マッサージを受けるのに適したタイミングといえます。専門家による適切なマッサージは、硬くなった筋肉を緩め、血行を促進し、神経の圧迫を軽減する効果が期待できます。ただし、無理な施術は逆効果となる場合があるので、施術を受ける際は自分の状態をしっかりと伝え、施術者に相談しながら進めていくことが大切です。

7.2.2 再発予防の時期

再発予防のためにも、マッサージは有効です。定期的にマッサージを受けることで、筋肉の柔軟性を維持し、血行を促進することで、椎間板ヘルニアの再発を予防することに繋がります。また、姿勢の改善やストレッチなどのセルフケアについてもアドバイスを受けることができます。

7.3 慢性期

長期間にわたり症状が続く慢性期においても、マッサージは効果的です。慢性的な痛みやしびれは、筋肉の緊張や血行不良が原因となっている場合が多く、マッサージによってこれらの症状を緩和することが期待できます。

7.3.1 症状が安定している時期

症状が安定している時期は、マッサージによって筋肉の緊張を和らげ、柔軟性を高めることで、痛みの軽減や再発予防に繋がります。日常生活での注意点や、自宅でできるストレッチなどのアドバイスを受けることもできます。

7.3.2 症状が再発した時期

慢性期に症状が再発した場合は、まずは安静にし、痛みが強い場合はマッサージを控えるべきです。痛みが落ち着いてきたら、専門家に相談の上、施術を受けるようにしましょう。再発の原因を探り、適切なケアを行うことが重要です。

時期 マッサージの適応 注意点
急性期 × 安静を第一に、患部を刺激しない
回復期 専門家の指導のもと、適切な施術を受ける
慢性期 定期的なケアで再発予防に努める

上記は一般的な目安であり、個々の症状によって適切なタイミングは異なります。少しでも不安を感じたら、自己判断せずに専門家に相談し、指示に従うことが大切です。

8. まとめ

椎間板ヘルニアは、痛みや痺れを伴うつらい症状ですが、適切なケアを行うことで改善が見込めます。マッサージは、血行促進や筋肉の緊張緩和といった効果から、椎間板ヘルニアの症状緩和に役立つ可能性があります。特に、国家資格保有者による施術は、身体の構造を理解した上で行われるため安全性も高くおすすめです。

しかし、自己流マッサージや強いマッサージは、症状を悪化させるリスクがあるため避けましょう。患部を直接刺激するのもNGです。施術を受ける際は、無理な体勢にならないよう、施術者としっかりコミュニケーションを取りながら進めることが大切です。より効果を高めるためには、温熱療法や牽引療法などを併用することも有効です。

日頃から正しい姿勢を意識し、適度な運動やバランスの良い食事を心がけることで、椎間板ヘルニアの予防にも繋がります。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。